一杯のコーヒー

今日は、娘の新居のための買い物へ…

予算とにらめっこしながらのお買い物は、かなりの疲労をともない、13時半すぎてのランチは重労働をした後のような状態でお店にたどりついた。

「いらっしゃいませー」 年配のマスター風のかたからの声が聞こえた。

その瞬間に私の目には数組、お料理をまつ家族連れやカップルが飛び込んできた。

あ、だいぶ待つことになりそうだ(*´Д`*)。

通常ならば待たずに他店へ移る私も、今日ばかりは疲れてしまって案内をまつことにした。

お水いただけますか?

催促するのも申し訳ないくらい、男性1人でホールをいったり、きたり。

それでも、私はその方がサービスする様がとても丁寧なことについつい目を奪われ、そこまでの長さを感じることなく待つことができた。

それでも座ってから30分弱、ようやくパスタが現れた。丁寧に盛り付けをされた、春を感じる筍と桜海老のパスタは一瞬にして私のお腹の中へ。

買い物の続きだと気合いを入れる。

その時、マスター風のその方が声をかけてこられる。

「コーヒーは、いかがですか?」 

え? 待たされた上にコーヒーの営業???

ʅ(◞‿◟)ʃ

「長くお待たせしてしまったので、コーヒーはサービスで飲んで帰ってください。」 

あ、はい…。

カタカタカタカタ。

気合いが崩れる音がした。コーヒーのもう!!

マニュアルに無いもの。

待たせてしまったらコーヒーをサービスしましょう!!

人の心は不思議です。

疲れてた。お腹すいてた。急いでた。

それでも たったひと言で 癒される。

コーヒーが飲みたかったわけでも、得したことに

オッシャー!! 

なんてことも無い。

店員さんが待っている人の気持ちがわかる。作り手の忙しさよりも、また来てほしいが勝るサービス。

そこに感動すら覚えた。

あ、何気ない日常。

今日は一杯のサービスで心が豊かになった。

私もあの方の様になりたい。

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